ビザンティン建築

欧米語表記:Byzantine Architecture 別称:ビザンツ建築

ビザンティン建築は、330年に成立し1453年まで続いた東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の支配下の領土の建築を指す。ただし、その領土の広がりと国力からも、イスラームの勃興前後に分けて考える必要性がある。イスラームが起こる以前の地中海周辺のキリスト教建築を初期キリスト教建築と呼び、その概念は東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルに作られた初期ビザンティン建築の代表とも言えるハギア・ソフィアなども含む。初期ビザンティン建築をも含む初期キリスト教建築では、モザイクなど古代ローマの伝統が継承されると同時に、東方からの影響の下でドームが発展した。イスラームの勃興以後、東ローマ帝国は、アナトリア半島から東ヨーロッパに縮小し、ガラス・モザイクなどの技法を継承し、小型ながらドームを中心とした特有の教会堂形式を創出した。

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