教会堂(クラークドシュバリエの)
欧米語表記:Chapel of Krak des Chevaliers
シリアの十字軍の城塞の内部にある教会堂で、1142年から71年まで聖ヨハネ騎士団が占拠した時代にさかのぼる。1271年にマムルーク朝のスルターン・バイバルス1世が奪還し、教会からモスクに転用された。城塞の北部に位置し、東側にアプスを持ち、3部のトンネル・ヴォールトで覆われた細長い部屋である。モスクに改装されたときに、南壁に石造のミフラーブとミンバルが付設された。その方角は、教会堂は通例では東を向いて建てられるので、シリアではメッカの方角が南であったことに由来する。