スルターン・バルクークの複合施設(1384–86年創建)
欧米語表記:Complex of Sultan Barquq アラビア語転写表記:al-Majmū'at al-Sulṭān al-Ẓāhir Barqūq
チェルケス・マムルーク朝の開祖であるスルターン・バルクーク(在位1382–89, 1390–99)の廟を含む複合施設。バイナル・カスラインに面し、スルターン・ナースィル・ムハンマドの複合施設と隣接する形で建設された。建築家はシハーブ・アッディーン・アフマド・イブン・ムハンマド・トゥールーニーと記され、アミールのジャルカスィー・ハリーリーが監督を務めた。マドラサは4イーワーン式で、礼拝室は、カラーウーンのマドラサと同様に円柱で3廊に分割されている。円柱は側面に近い位置に並び、17.6メートル四方ある中央の部分は豊かな装飾の平らな天井で覆われる。他の3つのイーワーンはトンネル・ヴォールトで覆われている。一方、現在墓建築を覆うドームはレンガ造だが、本来は木造で、移行部は現在も木製である。建物の奥の西側には小室群があり、学生居室やスーフィーの居室に使われた。