スルターン・ザーヒル・バイバルスの廟(ザーヒリーヤ廟)(1277年創建)(ダマスクス)

欧米語表記:Madrasa al-Zahiriya (Damascus) アラビア語転写表記:al-Madrasa al-Ẓāhirīya (Dimashq)

1277年にダマスクスで没したスルターン・バイバルス1世の廟を併設したマドラサ。ダマスクスのウマイヤ・モスクの近く、サラーフ・アッディーン(サラディン)の墓所の近くにあった住宅を宗教建築に改装したもので、バイバルスの息子バラカが1277年に着工した。完成前の1279年に、バラカも没し、父親とともにここに葬られた。工事が完成したのは、1281年スルターン・カラーウーンの治世においてのことであった。中庭は3つの部屋と柱廊からなり、墓室の壁には手の込んだ色石象嵌、ガラス・モザイクなどがふんだんに使われている。また入口の石造ムカルナスの下に3層のインスクリプションが刻まれ、建築家イブラヒム・イブン・ガナーイムの名が刻まれている。

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