大理石モザイク

欧米語表記:marble mosaic

モザイクとは小片を集成して図柄を表す装飾技法をさし、小片として大理石を用いたものを大理石モザイクという。ただし、大理石は狭義の石灰岩の変成岩だけではなく、鮮やかな色の石を含み、また石の場合は小片を寄せ集めて集成するだけでなく、母岩に小片を象嵌した技法も総称する。マムルーク朝建築においては、床や腰壁(人の背くらいまでの壁の下部)を飾る大まかな細工から、ミフラーブ等を飾る詳細な細工まで様々である。前者の中には、当時イタリアから運ばれたものもある。また、後者においては、青いファイアンスや真珠母貝などをその部品として用いることもある。

PAGETOP