サイイダ・ルカイヤ廟(1133年創建)

欧米語表記:Mausoleum of Sayyida Ruqaiyya アラビア語転写表記:Mashhad (Masjid) Sayyida Ruqayya

ファーティマ朝末期の墓建築。ルカイヤは第4代カリフ・アリーの娘で、ファーティマ朝期の1133年にズウェイラ門(同朝の宮殿都市の南門)から南の死者の町を貫く通り沿いに建設された。近傍には、シャジャル・ドゥッル廟など13世紀後半に建設された廟が多い。ドームをいただく墓室の両脇に細長い部屋をもち、キブラ軸手前の横長の前室という4室から構成される。前室は円柱を挟んだポーチとなり、前室の両脇、墓室および側室の5カ所にミフラーブを穿つ。ミフラーブはスタッコ装飾で、キール・アーチ(船底型のアーチのと放射状のリブが特徴的である。ドームも内外ともにリブ・ドームを用いる。

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