メスキータ

欧米語表記:Mezquita (Mosque and Cathedral of Cordoba) アラビア語転写表記:Miskītā (Kātidurā'īya - Jami' Qurṭuba

一般的な用語としては、モスク(イスラーム教徒の礼拝所)を意味するスペイン語であるが、特に後ウマイヤ朝のコルドバの大モスクを指すこともある。コルドバの大モスクは、784年にアブドゥル・ラフマーン3世が着工し、その後1236年のコルドバ陥落まで、モスクとして度重なる増改築を重ねた。中でも10世紀後半のハカム2世の増築では、ガラス・モザイクでミフラーブの周辺が美しく飾られた。キリスト教会堂になってからも改築は続き、16世紀には多柱室の中に十字形の教会堂が挿入された。コルドバのカテドラルのようにキリスト教会堂に転用・改造されたものは限られ、多くはセビリアのカテドラルのように、モスクの敷地に新たな教会堂が建設された。

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