赤色花崗岩
欧米語表記:red granite 別称:桜御影
白、黒、ピンクなどの部分からなる花崗岩の中で、赤い色合いの強いものを指し、アスワン地方に多く産出する。エジプトではファラオ時代から愛好されており、クフ王のピラミッドの墓室など重要な箇所に用いられた。マムルーク朝期には、色のついた石を並べた装飾において、ポーフィリーと共に赤色部分に使われた。またファラオ時代の赤色花崗岩製の円柱が、マリダーニー・モスク、城塞のスルターン・ナースィル・ムハンマドのモスク、スルターン・バルクークのモスクなどに転用されている。