ルカイヤ・ドゥッドゥのサビール・クッターブ(1761年建造)
欧米語表記:Sabil Kuttab of Ruqaiya Dudu アラビア語転写表記:Sabīl wa Kuttāb Ruqayya Dūdū
バダウィヤ・シャヒンが、娘であるルカイヤ・ドゥドゥ(1758年没)のために建設したサビール・クッターブ。施主の夫は、オスマン朝のアミールであったラドワーン・カトフダ・アルジュルフィで、娘の死去の4年前に逝去している。ファーティマ朝の宮殿都市カーヒラの南門(ズウェイラ門)から城塞の正門前広場に続く目抜き通りであるスーク・シラーハ(武器市場)に面している。このサビール・クッターブは、道路に沿ってU字型を描き、石浮彫、青・緑・白のタイル、木材の打ち抜き細工などが施された手の込んだ秀作である。2020年から修復工事が始まっている。