スルターン・サーリフ(アイユーブ朝スルターン)(在位1240-49年)
欧米語表記:al-Salih Najm al-Din (Ayyubid Sultan) アラビア語転写表記:al-Sulṭān al-Malik al-Ṣāliḥ Najm al-Dīn Ayyūb
アイユーブ朝第7代スルターン。即位に際して、アイユーブ家の中で内紛が起きたが、十字軍と同盟したアイユーブ家の王族に勝利して、エルサレムとダマスクスの占領に成功した。また1248年には、フランスのルイ9世がエジプトに侵攻して来たために出陣したが、その陣中で没した。治世を通じて、十字軍、他のアイユーブ家への対抗のために軍事力強化、特にマムルーク軍団の拡充に努め、そのマムルーク軍団がマムルーク朝創建の中核となった。