ザンギー朝(1127-1251年)

欧米語表記:Zengid Dynasty アラビア語転写表記:al-Dawlat al-Zinkīya (al-Dawlat al-Atābikīya)

ジャズィーラ(イラク北部)・シリアに勢力を広げた王朝。創設者のザンギーは、モスルを足がかりに、シリア北部にまで勢力を拡大した。彼の息子のヌール・アッディーンの時代には、シリアの統一と対十字軍戦争を行なった。また、当時部下であったサラーフ・アッディーン(サラディン)をエジプトに派遣した。ヌール・アッディーンの没後、ザンギー朝の領土の多くは、サラディンが建てたアイユーブ朝に吸収されていき、消滅した。

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