スルターン・イーナール(在位1453-1461年)

欧米語表記:al-Ashraf Inal (Mamluk Sultan) アラビア語転写表記:al-Sulṭān al-Malik al-Ashraf Sayf al-Dīn Abū al-Naṣr Īnāl al-'Alā'ī

後期マムルーク朝第16代スルターン。スルターン・バルクークに購入されて、彼の子飼いマムルークとなる。その後、バルスバーイの治世期の1428年にガザ総督に任命されたのを契機に、シリア各地の総督職を務め、1446年にはスルターンに次ぐ地位に就き、1453年のスルターン・ジャクマク死後の後継者争いに勝利して、スルターンとなった。彼の治世には、オスマン朝やアク・コユンル朝といった強大化する外部勢力への対応が問題となる一方で、内政は比較的安定していたと言われている。

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