クレネレーション(銃眼装飾)

欧米語表記:crenellation

建物の上部に立ち上がる壁(パラペット[手すり壁]、バトルメント[胸壁])で、装飾的な凹凸をもつものを指す。この凹凸は本来、城塞建築において矢や銃をうつ狭間(マーロン[銃眼])を作るために設けられたものである。乾燥地域の建築では陸屋根(平らな屋根)に、装飾的な透かし壁を立ち上げることがあり、その部分をクレネレーションと呼ぶ。カイロのイスラーム建築においては、イブン・トゥールーン・モスクの実例が特徴的なものとして残っている。

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