馬蹄形

欧米語表記:horse-shoe arch

円の半分は半円となり半円アーチはこの形を使うが、上部の半円よりもさらに下部の半円の一部を含む部分、すなわち馬蹄の形のものを半円馬蹄形アーチという。半円ばかりでなく、尖頭形アーチにおいてもアーチの最大幅から下方でさらに幅を狭めた場合は馬蹄形アーチとなる。また、平面上のニッチやアルコーブ(壁の凹部)の場合も、半円よりも大きな範囲を囲む場合は馬蹄形となる。コルドバのメスキータのミフラーブ(10世紀)は、平面にも立面にも馬蹄形アーチを使った好例である。馬蹄形アーチは、アンダルシアやマグリブなど地中海西方の建築に顕著である。

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