預言者のモスク

欧米語表記:Majid al-Nabawi, Mosque of the Prophet アラビア語転写表記:al-Masjid al-Nabawī (al-Ḥaram al-Nabawī, Masjid al-Nabī)

アラビア半島のメディナにある大モスク。622年に、預言者ムハンマドは故地メッカを追われ、イスラーム教徒の共同体を率いて、メッカからメディナに聖遷(ヒジュラ)を行った。メディナのムハンマドの家は、30メートル四方ほどの中庭の南北辺に棗椰子の柱を立てて屋根をかけた簡素なもので、共同体の拠り所となり、礼拝や様々な活動が行われた。ムハンマドの家は、ムハンマドの死後、預言者のモスクとなり、世界のモスクの原型となった。預言者の遺体は、このモスクの一室に葬られ、マムルーク朝後期のスルターン・ガウリーが1476年にドームを架けた。現在はサウード家による改築によって広大な大建築となっている。

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