カテドラル(パレルモの)

欧米語表記:Palermo Cathedral 別称:パレルモ大聖堂

シチリア島のパレルモにノルマン王国時代の1185年に建設された司教座教会(カテドラル)。元は、831年にビザンツ勢力に替わりシチリア支配をすることとなったムスリムが建設した大モスクであり、1072年にノルマン王国がそれを奪還し、教会堂として用いるようになった。15世紀に付設された入り口ポーチを支える円柱にはアラビア語でクルアーンを綴ったインスクリプションが残り、モスクの柱が転用されたことを示している。18世紀末の改修によって新古典主義の建物に改装されているが、アプス(東端部)外側の装飾には、ノルマン様式の交差アーチが残る。

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