アズハル・モスク(970–72年創建)
欧米語表記:Azhar Mosque アラビア語転写表記:Jāmi' al-Azhar
ファーティマ朝の宮殿都市カーヒラの大モスクとして、矩形都市のほぼ中央に建設され、その後も教学の場として増築・改築が重ねられ、現在も宗教的権威をもつモスク。10世紀後半のファーティマ朝期にさかのぼる部分は、中庭の周囲と東側の天井高の低い多柱式の礼拝室である。マムルーク朝期には3つのマドラサと2本のミナレットが付設され、オスマン朝期には礼拝室がキブラ方向に大きく拡張された。2000年代に入ってからも修復が続き、サウジアラビアの基金により中庭周りは純白に姿を変えた。