パラティーナ礼拝堂

欧米語表記:Cappella Palatina

パレルモのノルマン宮殿に1132年に併設された教会堂。ノルマン建築の教会堂に共通する三廊式で、東端部にドームを挿入して広くとる形式で、中央と両脇に半円形のアプス(凹部)をもつ。身廊の天井は木造のムカルナスで、曲面や星型を囲む帯状の部分にはクーフィー書体のアラビア語でインスクリプションが描かれている。床は、色石をモザイク状に敷き詰めており、ベイごとに幾何学模様で分節され、内陣部には円形の模様が使われ、腰壁も色石張りとなっている。ビザンティン建築との共通性は、ガラス・モザイクとその題材などがあげられるが、イスラーム建築との共通点も多い。

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