ガラスモザイク

欧米語表記:Glass mosaic

小片を集成して図柄を表す装飾技法。小片として色ガラスを使用したものをガラスモザイクという。モザイク技法自体は本来は石を用いており、ヘレニズム以後地中海周域に流布した技法であるが、ガラス・モザイクはビザンツ建築において多用された技法である。イスラーム以後、初期イスラーム時代の岩のドーム、ダマスクスのウマイヤ・モスクに使用された。その後、コルドバのメスキータ(10世紀の拡張部)に使われ、13世紀にアイユーブ朝、マムルーク朝の数例に復古的に使われるが、イスラーム建築においては定着しなかった。

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