根太天井
欧米語表記:joist ceiling
根太は床に架ける水平材(横架材)をさし、部屋の幅の材料(根太)を数十センチメートルおきに渡して、その上に床をはる。上階の床を構成する構造的な根太がそのまま下階の天井に姿を現しているものを根太天井という。日本の木造建築では、天井は構造材から吊り下げられる形となり、根太天井はそれほど多くない。しかし、中東の建築においては、屋根や上階の床がそのまま下階の天井となることが多いので、平らな天井の場合は根太天井であることが多い。民家等において屋根や2階の床を作る際には、棗椰子の幹を横架材(根太)とし、その上に棗椰子の葉で編んだマットを敷き、土をのせて床とする。これも一種の根太天井である。