ノルマン建築(シチリアの)
欧米語表記:Norman Architecture (Sicily)
東ローマ帝国の支配下にあったシチリアは、827年にチュニジアを拠点としたアグラブ朝の支配下に置かれ、その後11世紀後半までの約250年間はイスラームの支配が続いた。ノルマン人の活動により、12世紀前半にはノルマン王国が成立する。このような過程で、イタリア半島とチュニジアを結ぶシチリアには、ノルマン王国の元の12世紀に、アラブ・イスラームの要素とビザンティン・中世イタリア・キリスト教の要素が入り混じった特異な建築様式を作り出した。アラブ・ノルマン様式とも呼ばれ、建築実例としては、パレルモのパラティーナ礼拝堂、ズィーザ宮殿、パレルモのカテドラル、モンレアレのカテドラル、チェファルの大聖堂などがあり、2015年に世界遺産に登録された。