スルターン・ラージーン(在位1296-99年)
欧米語表記:al-Mansur Lajin (Mamluk Sultan) アラビア語転写表記:al-Sulṭān al-Malik al-Manṣūr Ḥusām al-Dīn Lājīn al-Manṣūrī
前期マムルーク朝第12代スルターン。支配基盤を固めるために、マムルーク朝初となる検地(フサーム検地)を行い、イクターの再配分を行なった。しかし、その再配分がスルターンとその直属の部下に偏っていたことが不満の種となり、反対勢力によって暗殺された。また、カイロのトゥールーン・モスクの大規模改修とワクフの設定を行なったことでも有名である。