スルターン・サーリフ(マムルーク朝スルターン)(在位1351−54年)

欧米語表記:al-Salih Salih (Mamluk Sultan) アラビア語転写表記:al-Sulṭān al-Malik al-Ṣāliḥ Ṣalāḥ al-Dīn Ṣāliḥ b. al-Nāṣir Muḥammad b. al-Manṣūr Qalāwūn

前期マムルーク朝第23代スルターン。アッサーリフ・サーリフとして知られる。スルターン・ナースィル・ムハンマドと有力アミールのタンキズ・アルフサーミーの娘クトゥルマリクの間に1337年に生まれる。有力アミールの権力闘争の結果、兄のスルターン・アンナースィル・ハサンが廃位され、スルターン位に就いた。有力アミールのシャイフー、サルギトシュ、ターズによって実権が握られていたが、ターズがサーリフの権威を利用し、他の二者を退けようとした結果、逆にシャイフーとサルギトミシュによりサーリフは廃位され、兄のハサンが復位し、ターズは失脚した。

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