クテシフォンの宮殿

欧米語表記:Taq Kisra, Iwan-I Khosrow 別称:ホスローの宮殿、ターク・キスラ

イラクのクテシフォンにあるサーサーン朝宮殿。巨大なアーチが開口し、間口25.5メートル、奥行43.5メートル、高さ37メートルの広間によって、ホスローのアーチあるいはホスローのイーワーンと呼ばれる。その建設年代は不明であり、3世紀あるいは6世紀中葉、末という3つの説がある。この広間は宮殿建築の一部であり、東に向かって開くイーワーン広間の南北に伸びる壁を備えていた。アーチを開口してトンネルヴォールトをいただくイーワーンの典型として知られ、中世のアラビア語文献にも比喩として登場するが、このサイズを超えるイーワーンは建設されていない。Cf.スルターン・ハサンの複合施設における、礼拝室のイーワーンは、間口12メートル、奥行25メートル、高さ26メートルである。

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