ウマイヤ・モスク(ダマスクス)

欧米語表記:Umayyad Mosque at Damasqus アラビア語転写表記:al-Jāmi' al-Umawī

ウマイヤ朝の首都ダマスクスに8世紀初頭に建設された大モスク。現存するモスクの中では創建当初の形をよく保っていることから、最古のモスクともいわれる。古代ローマ時代のジュピター神殿、キリスト教公認以後のヨハネ大聖堂の敷地を利用した建築で、現在も周壁や柱に当時の部材が姿を見せる。円柱の使用やガラス・モザイクなど、古代地中海的な様式が強いモスクである。マムルーク朝期にも何度か修復がなされ、スルターン・ナースィル・ムハンマドのもとでシリア総督であったタンキズによって大規模な修復がなされている。

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