ミナレット
欧米語表記:minaret アラビア語転写表記:mu'adhina/manār 別称:光塔
アラビア語の光(ヌール)あるいは火(ナール)から派生したマナーラが英語に入った言葉で、日に5回の礼拝への呼びかけ(アザーン)を呼びかけ人(ムアッズィン)が行う塔を指す。エジプトでは、アザーンの場所という意味からマアザナと呼ばれることも多い。ドームと並んで建物の外観を強調する重要な要素となり、工夫を凝らして飾られた塔には、地域や時代の特色が現れる。マムルーク朝においては、途中のバルコニーごとに断面形を変化させ、頂部に宝珠をいただく石造のミナレットが発達した。