漆喰透かし細工

欧米語表記:perforated stucco work

透かし細工は、素材の背面まで通じる部分を作ることによって、地と図を表現する技法で、残された素材部分とその間の空間部分から構成される。素材として漆喰板を用いたものを漆喰透かし細工と呼び、漆喰の板を模様に沿って糸鋸等で打ち抜くことによって、製作される。石に比べて容易く切り抜けるために、透かし高窓等に頻繁に利用された。中東のイスラーム建築においては透かし細工の素材としては、石、木、スタッコ、レンガなどが用いられ、木やレンガの透かし技法では、大きな素材を打ち抜くのではなく、小さな部品を集成する技法が用いられた。

PAGETOP